大学教員の理学療法士が教える!1日1分超簡単肩こり改善ストレッチ!

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肩こりの原因とは

皆さんは、肩にコリを感じたことはありますか?!

肩は腰と並んで、コリや痛みを感じやすい場所です。最新の国民生活基礎調査(平成28年)では、男性1位「腰痛」、2位「肩こり」、女性1位「肩こり」、2位「腰痛」であり、毎年1位2位を争うほど、症状がでやすい場所なのです

理学療法士として肩に問題を抱えた人をたくさんみてきましたが、原因は大きく6つに分類できます。この記事では、その原因の1つである「姿勢の悪さ」が原因で起こる肩こりについてまとめます。どんな姿勢で肩こりが起こるのか?また手軽にできるストレッチをご紹介します。

肩こりの原因についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています:

肩こりになりやすい人の特徴

一言で言うと、姿勢や習慣が悪い人です。悪い姿勢を長時間続けると、首や腰に疲労がたまり、首では肩こりに、腰では腰痛に発展します。どんな姿勢や習慣が肩こりにつながるの確認していきましょう。

肩こりになりやすい姿勢

肩こりになりやすい姿勢は、簡単に言うと、「頭が前に出ている」姿勢です。専門的な言葉で「頭部前方位姿勢」と呼ばれていて、頭が前に出た姿勢だと首の骨がまっすぐになる「ストレートネック」になってしまいます。

デスクワーク中の姿勢に注意!

現代社会では、仕事でも家庭でもパソコンを使う機会が増えています。長時間画面を注視している姿勢を想像してみてください。頭が前に出て座っている自分が思い浮かぶのではないでしょうか?

パソコン操作時の不良姿勢

人間の頭の重さは、体重の約10%ほどだと言われています。例えば、体重50kgの人だと頭の重さは約5kgとなります。まっすぐの良い姿勢でも5kgの頭を首は支えています。

この頭が前に出ている姿勢だと首にはどれくらいの負担がかかると思いますか?!前に15度傾けると2.4倍、30度傾けると3.6倍、45度傾けると4.4倍、60度傾けるとなんと5.4倍も首に負担がかかっていることになります。パソコン作業中の姿勢は要注意です。

スマホ依存症になっていませんか?

パソコン作業の姿勢と同様に、最近ではスマートフォン(スマホ)を操作している時の姿勢が肩こりにつながることが増えています。

スマホ操作時の不良姿勢

さらに

スマホ操作時の不良姿勢

上記のように座った姿勢では、頭が前に出ているだけでなく、腰を丸め、足を組んだ姿勢でスマホを操作しており、骨盤のゆがみも起こってしまう可能性が高く、肩こりだけでなく腰痛にもなってしまいます。注意が必要です。

頭が前に出た姿勢はいけない?

デスクワークやスマホに共通することは、「画面を注視する」ということです。長時間のパソコンなどの画面を注視することは、眼精疲労からの頭痛や肩こりを引き起こすことがありますが、頭が前に出ることによる首の筋肉の疲労も大きな要因です。

首の筋肉の中でも首の後ろ側にくっついている筋肉が、頭が前に出ている姿勢を戻そうと頑張って働きます。首の前側の筋肉が縮み、後ろ側の筋肉が伸ばされるのです。

頭が前に出ると首の後ろの筋肉が伸ばされる

自分の姿勢をチェック!

自分の頭の位置をチェックするには、自分の姿勢を横から見る必要があります。鏡を使ったり、誰かに横からの姿勢を写真に撮ってもらったりしてみましょう。チェックポイントは全部で4つです。

姿勢チェックのポイント

左図が肩こりになりにくい姿勢、右図が肩こりになりやすい姿勢です。それでは姿勢チェックしていきましょう!

1つ目は、「頭が前に出ているか?」です。耳の位置が、肩の位置よりも前に出ている場合、頭が前に出ています。この姿勢の人は、アゴが前に突き出ています。

2つ目は、「ストレートネックになっていないか?」です。横から見て、首がまっすぐな場合、ストレートネックと呼ばれる状態となっています。首がストレートネックになっていないかチェックしてみてください。

3つ目は、「猫背になっていないか?」です。頭が前に出ている人は、猫背になっている人が多いです。

最後に4つ目は、「ぽっこりお腹になっていないか?」です。頭が前に出ている人は、首〜背中〜腰の背骨が曲がってしまいます。腰の部分が曲がると、お腹がぽっこりしてきます。ゆがみが大きい部分にお肉はたまるのです。同様の理由で首の後ろから背中の部分にもお肉がたまりやすいです。

その他として、壁にかかとをつけて立って姿勢をチェックする方法もあります(図6参照)。「お尻、腰、背中、頭がしっかり壁につきますか?」頭がつかない、腰がつかない人が多いです。そういった人は、頭が前に出ている姿勢かもしれません。

壁を使った姿勢のチェック

1日1分肩こり解消ストレッチ!

さて、これまで頭が前に出た悪い姿勢が、ストレートネックや猫背、ぽっこりお腹を作っていました。その結果、肩こりにもなっているのです。

これを改善するためには、頭を後ろに引いた姿勢を作る必要があります。しかし、ただ「頭を後ろにする」、「アゴを引く」などの声かけや意識付けだけでは、疲れてしまいますし、長続きしません。自然にアゴが引け、頭の位置が後ろに下がるストレッチがオススメです。

頭の位置が整うことで、背骨もまっすぐになります。その結果、余分なお肉も消費されるのです。

肩こり改善が、ダイエットにもつながる一石二鳥のストレッチをぜひ行ってみましょう!やり方は簡単!1ストレッチ20秒、合計1分程度でできる3つのストレッチをご紹介します!

①首前面のストレッチ(胸鎖乳突筋)

頭が前に出てしまいまう原因の1つは、「アゴが引けない」ことです。そんな人のための、首の前側のストレッチです。

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という筋肉をストレッチします。両手で胸に手を押さえ、アゴを天井に持ち上げます。正面、右面、左面と方向を変えながらアゴを上げると、首の前側全体がよく伸びます。

胸鎖乳突筋のストレッチ

②胸の付け根のストレッチ(大胸筋・小胸筋)

次は胸の付け根を伸ばすストレッチです。胸の筋肉として大胸筋(だいきょうきん)と小胸筋(しょうきょうきん)という筋肉があるのですが、それらの筋肉を伸ばします。

首の前側がちぢこまっている人は胸の筋肉も固くなっています。両腕を外側にひねりながら胸を張ってみてください。この時に大きく息を吸いながらアゴを引くのがポイントです。

大胸筋と小胸筋のストレッチ

③背中のストレッチ(菱形筋)

最後に、背中についている菱形筋(りょうけいきん)のストレッチです。頭が前に出た姿勢が長い間続いていた人は、首と背中の後ろあたりにお肉が溜まっている可能性があります。

①と②のストレッチでアゴが引けるようになっても、このままだと後ろのお肉が邪魔をしてしまいます。背中を丸めながら両手を胸の前へ突き出しましょう。

菱形筋のストレッチ

以上になります。肩こり改善のために、まずは自分の体に目を向けてみることが大切です。自分が普段してしまいがちな姿勢を見つけましょう。そして、これらの頭の位置を整えるストレッチで、肩こりを改善しましょう!ぜひ習慣化できるように続けてください。

ひどい肩の不調を抱えている方は、肩専門店APULA高田馬場へお越しください。一時的な快楽ではなく、根本的な改善を目指します。

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